昨日の仲間の反応はさすが大人だった。
長い付き合いだからかなあ。
誰もが「あっ!」と言ったきり、
爬虫類化した私の顔から目を反らすので、
仕方なくこちらからありのままを説明した。
というわけで、何事もなく過ぎたのだけれど、
仲の良い仲間が「医者は?」というので、
もともと行くつもりだったので「行くわ」と約束した。
胃腸炎の菌がとんでもない新種の皮膚病をもたらしたのかもしれない。
それが正直心配だった。
そこで、名医と言われている皮膚科へ。
嘔吐から熱、耳や目の痒み、使用した軟膏名など、
時系列に書いたメモも用意した。
人気の医者なのか2時間も待たされた。
診察室の椅子に座ると、その名医らしき男性は、
ちらっと私の患部である耳と目を見ただけだった。
私はメモを見せ、胃腸炎のことを丁寧に説明しようとした。
医者は聞く耳持たずという感じで、
「何かこの間に変わった植物に触れましたか?
これはかぶれです。薬を飲めば4日で腫れが引きます」と、
きっぱり言い、取りつく島もなかった。
この間、わずか3分ほど。
きっぱり断言されてとても安心した。
そうなのか、焼き芋を焼いた時、
枯葉や枯れ枝をところかまわず素手で集め続けたのだった。
もともと私は草に負けたり、虫に刺されたりと、
人より敏感なところがあったのに。
胃腸炎と結びつけた自分が恥ずかしかった。
診察に行って、
ただのかぶれだと断言されたことはとても嬉しかった。
2時間待っての3分の診察だったけれど、
噂の通り名医だった。