今日は仲間と山を歩いてきた。
目的はお昼ご飯を自然の中で食べること、
そのついでに二つのピークを踏むことだった。
仲間が提案してくれた1000m弱の低山は結構人気のある山だけれど、
ギネスに乗った高尾山みたいにワイワイ混雑するところではない。
あの山は頂上まで街中にいるみたいで心が癒されない。
それに比べると、今日の予定コースは静かで良いし、
車で行ってもどうにかぐるっと回って回収できる。
しかも登山口からの道は私たちにとって初めてだった。
初めてというのは嬉しいものである。
滝のある涼しい沢道をゆっくり登り、
二時間ほどかけて一つ目の山頂ベンチでお昼を広げた。
今日の主食は手作りのお稲荷さんとフォカッチャで、
お互いがいろいろと持ち寄ってきている。
力持ちの友は大きなメロンの半切を運んできてくれていたし、
お店で出されるような具沢山のあんみつもある。
この山は主尾根からわざわざ立ち寄るというような場所にあるので、
訪れる人も少なく、ゆったりと食事をすることができた。
後片付けが終わると、本日のメインである次の山に向かう。
そこで案内役の私が方位を勘違いして、ぐるりと余計に回ってしまったのだが、
どうにか目的の主尾根に下ることができた。
緩やかな尾根を寡黙に歩き続けると、
最終目的の山の入り口である階段に着く。
ここまで来ると行きかうハイカーが多くなった。
山頂はとてもとても長い階段を上らなければならない。
この頂上には5回ほど来ているから行かなくても良いのだけれど、
ここで諦めるのは何だかすっきりしなかった。
せっかく作ったプランの消化という意味もあるけど、
最近はピークハントした後の満足度が何より大きいのだ。
疲れた足では山頂まで往復40分はかかるだろう。
道中で足がつった仲間の一人に荷物をデポしてもらい階段を上る。
空身でもきつかったけれど往復35分で登ることができた。
それから下山口まで一気に降りて、車を取りに約1時間車道を歩いた。
けれど、ピークをちゃんと踏んだという満足感で、
心は満たされていたのだった。