今日は仲間たちと真夏の山を歩いてきた。
そこは、山とは言っても直下の峠まで車が走り、
広い山頂は公園のようなところで、お店が幾つか並んでいるほどだという。
猛暑の中を歩くのをとても心配していたけれど、
昨日までの恐ろしい暑さが突然一息ついて、朝から涼しくなった。
だから、誰一人ドタキャンせず予定の全員が揃った。
電車を降りてからバスに乗って、舗装された林道を1時間以上も歩く。
こんな時期にこうした里山を歩くことは普通は敬遠されるので、
真夏以外には大勢いるらしいハイカーもチラホラしかいなかった。
今日の目的は山頂でお昼を楽しむというイベントで、
それぞれが一品をリュックに入れてやってきた。
私はこの山は生まれて初めて登る山だったので、
ランチより初登頂に期待していた。
峠の茶屋らしいところから山道を選べるが、
私だけは直登だという急な階段道を行くことにした。
これがどうやらメインらしい。
その階段は山頂まで続いていて、わりに新しい木製だった。
よくある丸太階段ではなく普通の家の階段のように見える。
空が開けるまで階段を上っていく。
やがてワラビが群生している広い野原のような山頂に着いた。
何やら白い馬の大きなモニュメントが立っていてそこがピークらしい。
これで一つ知らない山を登ることができたと思っていたら、
仲間たちはもう着いていてピクニックの適地を探しているようだ。
その頃、空から少しだけ雨粒が落ちてきたけれど、
幸い名も知らぬピンクの花に囲まれた東屋のテーブルを独り占めすることができた。
それぞれがリュックから一品を出していく。
手作りのクリームコロッケ、白和え、野菜とフルーツのサラダ、
焼き豚に唐揚げなど。
お団子もあったりして、紙のお皿に乗り切れないほど並べられた。
高速を3時間飛ばして来た仲間は丸いままの桃を運んできた。
遠くの仲間から送られてきたブランデーケーキも並ぶ。
私は出先からきたので肉屋で買ったから揚げだった。
皆、それぞれに力が入っているのが申し訳ない気がした。
下山は違う道だがループ状になっていて、
途中の林道に辿って同じバス停に着いた。
バスを待つ間、見慣れない地図を眺め、ここがどの辺りなのか確かめる。
どうやら東京都の山らしく、超有名な高尾山の近くのようだ。
そんなことを考えていたらバスがやってきた。
さすが、ここは東京の山だ、臨時便が増発されたらしく2台続けて来た。