左右一面麦畑の広がる田舎の道を散歩をしていると、
麦がてっぺんに大きな穂をつけザワザワと風に揺れていた。
これが葉ごと色づいて、
一面金色の絨毯のようになる日もそろそろやってくる。
ここらあたりは二毛作というのか、
お米が収穫された後、次に麦を撒くらしい。
その麦が色づくのが5月中旬あたりでいわゆる麦秋と言われる。
金色の麦畑の広がる様子は周囲の鮮やかな緑の風景のせいか、
お米の実る秋のよりも何となくメルヘンぽい。
麦わら帽子が風に乗って空に舞うようなそんな楽しい感じだ。
ウクライナでも麦の秋が始まっているのだろうか。
世界の穀倉地帯とも言われる肥沃な土地の広がるかの地。
人々は爆弾も何も気にせず麦畑を並んで歩くことはできないのか。
悲しいことに不条理な戦争は未だに終わりの兆しが見えてこない。
世界には頭の良い権力者や識者がわんさといるのに、
誰一人として一国の狂った支配者の暴走を止めることができないのだ。
世界は利権が絡み合いすぎたせいで外交が無力になったのだろうか。
市井の私などにはその構造が想像もつかない。
とにかく早く終結してほしい。