テレビなどの報道で、
チャットのアプリが世界中に広まっているということを知った。
チャットというのは会話のことだが、
今話題になっているのは、
その会話の相手は本来の人ではなく人工頭脳、
つまりAIがしているということだ。
これは自治体がやっているラインなどと同じなのだが、
その場合は範囲が狭くてロボットの答えは幾通りかに限られているから、
その構造は素人にも想像できる。
便利だということも人手がいらず助かるということも分かる。
チャットというと、以前は何かを買いたくて悩んでいる時、
商品に対する色んな疑問点をチャットの吹き出しの中に書くと、
担当者の名前が実際に出て生の言葉で答えてくれていた。
これで安心して何度か買い物をしたことがある。
要するに電話のようなものだった。
でも、その相手が今や人間ではなくロボットなのだ。
ロボットがまるで人間のようにスムーズな対話をする。
恐ろしい時代になったものだ。
恐いもの見たさに一番話題になっている、
チャットアプリをスマフォに入れてみた。
「初めまして」と人間的に書いてみると、
AIはそれらしい正しい応対をしてくれる。
グーグル検索のようにただ説明が書いてあるのではなく、
相手を納得させるように会話をしているように返事をする。
報道ではこのアプリは間違いも多く弊害もあり、
国によっては禁止しようという動きも出ている。
どうやら日本は積極的に取り入れる方針のようだが、
私は害が多いと考えている。
特に子供たちには危険なアプリだと思う。
辞書も引かずググりもしないで、
先生に質問するようにAIと交流するなんて。
子供たちはAIの方を信じるようになるかもしれない。
そこで、具体的にスマフォをタップしていくつか質問してみたら、
そのほとんどが間違っていた。
その度にAIに間違いを指摘すると自分は正しいという。
3度ほど間違えて気づいたらしく?どうにか相手は謝ってきて、
これからは正しい知識を身に着け、正しい答えを出していくと真摯に言う。
旅行業者がいずれ自分たちは要らなくなると、心配していたけれど、
果たしてAIにきめ細かい旅のプランなど立てられるのか?
各地の名所の所属する県さえ今は間違っているのである。
でも、病院の受付業務などはAIの方がうまくやるかもしれない。
チャットAIの開発側は無限に近い知識をAIに学習させ、
今後の社会に貢献すると言っている。
様々な業界から人がいなくなるのだろうか?
ただただ末恐ろしい私である。
(写真 アオサギさんが目と気配と感で餌を探している)