今年初めて雪らしい雪が降ったので、
思い切って水辺公園まで車を走らせた。
車には12月には冬用のスタッドレスタイヤをはかせているし、
ここ数年は雪の道を走ったことはない。
わずか数キロの公園だし、
今日は最近買った間に合わせの安いレインウエアの着心地を試したかった。
いつものゴアテックスの値段なら10枚は買えるほど安価なものだ。
果たしてこれが2時間ほどの吹雪に耐えられるか?
車を走らせているワイパーが間に合わないほど雪が落ちてきて、
出発したときは黒い舗装道路だったのに、
公園に着く10分後には道路の両端は真っ白になっていた。
車を止めると広々とした公園は一面銀世界になっていて、
人っ子一人いなかった。
雪は強い風を伴い容赦なく頬に身体に降りかかってきそうだ。
こんな日にいつものように5キロの遊歩道を完歩するかどうか悩んでしまった。
でも、せっかく来たのだから試してみよう。
雨具は家からすでに着てきた。
車の中で登山靴に履き替え、ドアを開ける。
白い道にくっきりと足跡が残った。
山の雨具というと、
風は通しても雨は通さないゴアテックスという生地が定番だ。
その生地は確かに汗で蒸れにくいけれど、
全体にゴワゴワとして着心地が悪い。
雨の日には出かけないので使用頻度も少なく、
とにかく何より値段が高すぎる。
これまでに3着のゴアテックス雨具を買った。
うたい文句につられて、いつもリュックの底に入れていたけれど、
そのうち経年劣化してしまいコスパが悪いのが嫌だった。
今度買ったノーブランド系の雨具、
さて、どんな着心地だろう。
そう思って2時間弱歩いたけれど、着心地は悪くなかった。
中に水も浸透せず、寒さのせいか汗も出なかったので蒸れもなかった。
どうにかこの程度なら大丈夫なようだ。
昔の登山家が蓑の雨具を持って行ったことを思うと、
その性能は雲泥の差だ。
重さもとても軽いし、次回からはこの雨具を入れて山を歩こう。