メダカを育てるようになって早一年が経つ。
ひょんなことからの付き合いだから生まれて初めての観察になる。
私の飼い方が良かったのかは分からないけれど、
一組のつがいからもう二百個以上の卵が産み出されている。
卵は孵化用に用意したペットボトルに分けていて、
それが10日ほどでかわいい稚魚になる。
その稚魚だけれど、生まれて三日ほど経つと個性の差が目立つ。
同じ条件で生まれているのに体長が倍ほどもあるのがいて、
これがとても意地が悪くて敏捷だ。
大きな稚魚は小さな稚魚をしきりに追い掛け回している。
のんびりと平和に泳いでいる時は少ない。
そのせいかどうかは不明だけれど、
10匹ほど入れていた水槽の中のメダカは日に日に数が減り、
結局、数えると2割も残っていないのではないか。
大きいメダカが小さいメダカをいじめて淘汰しているのか。
ヒトの世界にもありそうなことだが、
こうしたことは生き物の性なのだろうか。
それとも水槽に対して多く入れ過ぎているのだろうか。
容器にふさわしい数はどのぐらいなのだろう。
せっかくの稚魚だから成魚になるまで育ててあげたい。