具合が本調子に戻ったので水辺公園を歩いてきた。
歩数を稼ぎたいから車を使わず我が家から歩くことにした。
歩きながら、前回はいつ歩いたかなということをいつも思う。
週に一度はと必ず年の初めに決意してもこれがなかなか難しい。
最近は日々のメモも書いていないから、
スマフォの写真が日記代わりになる。
そこで撮りためた写真を遡っていくと、水辺公園のシーンが探し出せる。
前回歩いたのはお盆の日だった。
かんかん照りの中、大きな傘を日傘代わりに歩いたっけ。
すると、もう一月以上も経っているのだ。
自分の記憶ではまだまだ新鮮でそんなに時間は経っていないのに、
現実の時間はとんでもなく早く進んでいた。
それとも私の記憶回路が壊れてしまったのか。
ひと月経って景色は確かな秋色に変化していた。
青々とした芝生も何となく褪せてきている。
真っ赤な彼岸花が盛りを越して、しおれ始めている。
ところどころにキノコが傘を広げている。
秋の花なのだろうか、さざ波の立つ水辺に初めて見る花が咲いていた。
岸辺にはバードウォッチャーが高齢男性ばかり10人以上も集まっている。
何やら鳥についての雑談をしているようだ。
世の中にはいろんな趣味の人がいる。
ここを歩いていると季節の巡りをはっきりと五感で確かめられる。
遠くへ行かなくても美しすぎる自然がある。
週に一度は歩かなければと思いながら、
今年もあっという間に過ぎてしまった。