不用品売買のネットでテレビを買ってくれた女性に、
どうしてもお礼がしたくて連絡をしていたらメールの返信があった。
裏の林でタケノコが採れたから食べて欲しいとのことだった。
テレビを受け渡した公園で待ち合わせし、
しばらく待っていたらその人がやって来た。
私は何か菓子折りでもと思っていたのだけれど間に合わず、
途中のスーパーで菓子や保存食品などを買って手提げ袋に入れてきた。
彼女はすまなそうにタケノコが何本も入った袋と、
自分たちは飲まないからとワインを3本、
それにリンゴやお茶など盛り沢山のプレゼントをしてくれた。
ネットの交流での売り買いだから、契約が実行されればそれまでなのに、
こうして心まで通わせられるなんて、私たちはかなり変わった例だと思う。
本当に相手がこの人で良かった。
地元の不用品を必要な人に貰ってもらったり、
また安価で売り買いができるこのサービスは、すでに全国的になっているが、
私は今回初めてアカウントを作って利用した。
おかげで新しいテレビは買えたし、
今盛んに言われているSDGS(持続可能な開発目標)に貢献もでき、
何よりひと様に喜んでもらうことができたのが嬉しい。
中には悪い人もいるから取引には気を付けなければならないが、
殆どの利用者は助かっていると思う。
このネットサービスは一種のSNSだから、電話番号を使わなくても、
その中でコメントのやりとりができるのも便利だった。
本当に凄い時代がきたものだ。