ぐずる赤ちゃんを寝かしつけるとき、
スマフォでネットの動画を見せて寝かせる親もいる。
赤ちゃんや子供は動画が大好きで、
画面が動き出すと泣くのをやめる。
ネット上には子供の心を奪う動画が山ほど提供されていて、
選ぶに事欠かないほどだ。
もともと子供は子守唄やお話を聞きながら寝るのが好きで、
そのため親は結構エネルギーを使う。
働く母親などにとっては有難いツールともいえる。
でも、小さな子がネットを見ながら育つのはあまり良いことではない。
これからの育とうとする子はまず現実が第一で、
バーチャル(仮想)な体験はたまのご褒美程度にしなくては。
とはいえ、私は毎晩、どんなに眠くても寝る前に映像を見たり、
朗読を聞いたりする。
その中身がたとえ心を奪うほどのものであっても、
ほんの数分で眠りについてしまう。
タブレットに子守をしてもらっている赤ちゃんと同じだ。
時々、そんな自分がネット中毒者?なのかと不安に思うことがある。
いや、そんなことはない。
寝る前に必ず本を開く人もいるし、ラジオやテレビを流したままの人もいる。
そういえばタブレットがなかった時は、
床に就くなりテレビをつけていたっけ。
普段ほとんどテレビを見ない私が、子守唄替わりにニュースなどをつけていた。
ほとんどすぐに寝てしまい、真夜中に目覚めて消すこともしばしばだった。
つまり、ラジオを聞きながら何かをしたりする、
昔の『ながら族』ってわけだ。
そのテレビが壊れてしまい、寝室には今はテレビがなくなった。
タブレットがなかったら新しくテレビを買ったと思う。
でも、今は放送局が一方的に流す番組はあまりにつまらなく、
ネットで流される動画の方がはるかに面白い。
だから、テレビは日常から消えてしまった。
もし、タブレットが壊れたらそのままでは我慢できないと思う。
就寝専用の大きめのタブレットは最近新しく買ったばかりで、
壊れたら必ずまた買うだろう。
さて、私はネット中毒者なのたろうか。
それともタブレット中毒者なのか。
いや単に貧乏性な『ながら族』なだけだ。
寝るだけの行為が勿体ないのだ。
赤ちゃんにネットは確かに良くないけれど、
私はもうかなりな大人だ、
今更この『ながら族』習慣を変えられるわけがない。