出先の帰りにいつもの子供公園に立ち寄った。
普段は平日が多いから殆ど貸し切り状態のようなのに、
お休みとなると様相が一変していた。
小さな家族連れがいっぱいなのだった。
まだ二月だから太陽がかげった途端に冷たい空気が全身に染みる。
そんな中でも小さな子供たちは遊び続ける。
先日のみぞれで地面は泥でぐちゃぐちゃで、
遊具に乗る子供たちの靴も服も泥んこになっている。
その遊具だけれど、昨今の公園の遊具は様々なものがある。
以前のようにありていなブランコやジャングルジムなどと違い、
丸太やロープなどを駆使して、変化にとんだ動きができるものが増えた。
つまり、飽きないようにとあの手この手なのである。
もし、公園に遊具がなかったら、
子供たちからそっぽを向けられるのだろうか。
人間は変化しない現状には不満を持ち、
こうして様々な遊具を作ることが自然な文明の発展なのかもしれない。
小さなマスクをつけ、泥だらけになって遊ぶ子供たち。
さて、ここから全ての遊具を取り除いたとしたら、
家族単位で遊びに来ているこの子たちはどうするだろう。
つまらないと言って帰るだろうか。
それとも見知らぬ同士、会話を始め、
追いかけっこやかくれんぼでもするだろうか。