去年、雪山に行った時、
サングラスはふだん使っているアウトドア用のものをかけた。
それはとても軽く、スポーツマン専用の某ブランドの高級品だ。
でも、吹きすさぶ風の中、左のガラスが落ちてしまった。
幸いすぐに視界の色の変化に気付いて、
雪上の足元にあるガラスは拾うことができた。
そのこともあって、
雪山用のサングラスを買わなくてはと思っていた。
ゴーグルでは使い道がないしなどと思っている内に、
いつの間にか間に合わなくなってしまい、
全日に近くの百円ショップで間に合わせることにした。
メガネコーナーには何種類かのサングラスがあり、
ファッショングラスと書いてある。
中にガラス面が黄色く鏡のようになったサングラスがあった。
かけてみると視野の歪みが全く感じられず、
一日ぐらいつけても大丈夫そうだった。
これなら途中で壊れても、また落としたりしても気にならない。
今回の雪山で2日間これをかけて歩いた。
自分のブランドのものよりも目が疲れず、とても驚いた。
どこが違うのだろうか?
仲間の内のひとりが欲しいと言うので、
朝の内に買いに行ったら幸い一つ残っていた。
早速、宅急便で仲間に送ったけれど、送料で5個は買えそうだ。
百円ショップは低賃金の国の人々の労苦で成り立っている。
本来の労賃を計算するとしたら、とても百円で売ることはできないだろう。
また使い捨ての暮らし方を助長しているのがこの百円ショップでもある。
でも、その開発努力には頭が下がる。
現に私の某ブランド製品の性能と比べると、
コスパが良すぎるではないか。
なかなかジレンマを感じるサングラスの買い物だった。