公園を散策した後は、小峰城という城に立ち寄った。
その城は日本百名城に指定されているほど名城らしかった。
ミーハーな私はお城に興味もないのに、
百がつく城の場所に来たなんて得している気がして、
俄然見物したくなった。
お昼はそこの駐車場で朝作ったおむすびを食べよう。
木立のない広い城址公園の先に白く輝く城があり、
秋とはいえ強い太陽に照らされていた。
長い石段を上ると城内から若い家族連れの観光客が一組出てきた。
祝日が変わったためこの日は普通の月曜日で、辺り一面静寂に覆われていた。
比較的小規模な城の中には係の男性がひとり窓口にいた。
入場は自由だが、入り口に賽銭箱のようなものが置いてあった。
どうやら門を復元するための寄付を募っているらしい。
ここは311の地震ででかなりの被害を受け、石垣は10か所も崩れたという。
今はその修復も終わり、次に「清水門」という名の門の復元を目指している。
パンフレットによると白河藩の15万石にかけて、
1石1000円でホームページやブックレットに氏名が記載され、
一石城主になれるらしい。
お金の額によって、城主?カードとやらの色が変わるようだ。
10石からカードがもらえ、観光特典もあるらしい。
私は公園に立ち寄らせていただき多生の縁があるから、
名前の載らない僅かな額を「ちゃりん」と入れた。
車に戻るとラジオをかけながら休んでいる人がいたけれど、
旅の恥はかき捨てだ。
カップラーメンに湯を注ぎおむすびと一緒に頬張る。
何とも楽しいボッチ飯ではないか。
さて、家に着くのは何時頃だろう。
あと一回はどこかの公園でお茶タイムを取ろう。
旅らしい旅をしている気がして、
疲れているけれど気持ちは弾んでいる。
(下の写真は友人が炊いてくれた新米と滅多に食べないカップラーメン)