今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

教会に行きついた散歩

今日は町の中心部をぶらぶらと散歩した。

いつもは水辺公園などの決まったところを歩くのだけれど、

ちょっと町に用事があったのでついでに歩いてみることにした。

 

用事を済ませ適当に裏道を何度か曲がっていると、

道の先には古い教会があった。

こんなところに教会があったのか。

そこの庭の桜が遠くから見ても見事で、

開かれた門の中から庭に入ってみた。

 

f:id:anzufig:20210403101000j:plain

桜がひっそりと咲くそこは、カソリックの教会で、

広い敷地内には礼拝堂や神父の館があった。

平日のせいかあたりには人っ子ひとりいなかった。

平日でなくても、

ここはきっといつも静寂の空気が漂っているのだろう。

そんな気がした。

 

鍵のかかっていない会堂に入ると、

信者の人のものらしいスリッパ置き場があり、

使い古されたスリッパが雑然と並べられていた。

内部は質素でステンドグラスも立派なものではなかった。

裕福な信者は少ないのかもしれない。

 

私は教会やお寺、神社などの建物が好きで、

旅の途中で見かけた時など必ず参拝してくる。

特定の宗教を信じているわけではないけれど、

そこに漂う静寂さ、荘厳さが心地よいのだ。

 

この気分は何だろう。

人は自分以外に何か自分を見つめてくれる存在が欲しいのか。

絶対的な存在としての神のようなものが必要なのか。

 

今、私を見つめているのは誰?

しばらく冷たい長椅子にこしかけそんなことを考えていた。