私はテレビのリアルタイムな情報に疎く、
のんきに明日も暦通り「体育の日」のれっきとした祝日だと思っていた。
だから、昨日は山を下りると、
帰宅しなければならない友人を駅へ送らなければならなかった。
彼女は働いているのだ。
もうひとりの友達は大事な約束があってお昼だというので、
朝の新幹線で帰っても間に合うと言い、私に付き合ってくれた。
何て心優しい人だろう、私は嬉しかった。
お喋りは2人より3人がいいに決まっている。
そんなわけで昨夜は3人で深夜まで話し込んでしまった。
今朝は寝坊をして6時過ぎに起きた。
宿である友人宅の広い庭にはいろんなか実がなっており、
起きるとすぐに柿もぎなどをさせてもらった。
それを友達はリュックに詰め込み、手提げには取り立てのお野菜なども入れて、
私の送る車で新幹線で帰っていった。
いよいよこれから私はひとりだ。
さて、この長旅、どこかに寄っていこう。
そう思い、ナビを見ながら湖のある景勝地を探していたら、
1時間半ほどで私好みの水辺公園があった。
もちろん初めて聞く名だった。
早速、国道を数キロ離れナビに従い狭い駐車場に車を止めた。
辺りには数人ばかりが散歩している静かな公園だ。
そして、日本最古の公園と言われるらしい由緒ある湖公園を一周してきた。
戊辰戦争の石碑もあったり、間隔を持って句碑が建っていてそこには地名もある。
句を読みながら歩いたので、少しも長く感じられなかった。
運転は前ばかりを見て身体が緊張しきってしまうため、
小一時間ほどの散歩で身体はほぐされた。
でも、せっかくだからもっとどこかに寄っていきたい。
私にとってはこれも旅なのだから。
すると、ここは東北歴史の道とかで3キロ先にお城があることが分かった。
どうやら有名な史跡らしく、見物しなくてはと強く思った。
これでは帰りつくのが夜になるかもしれない。
さて、私の一人運転旅はどうなることやら。