庭のイタリアンパセリに3匹の腹ペコ青虫が育っている。
かなり大きいからアゲハ蝶だろうか。
森のように青々と繁っていたパセリは今や茎だらけになっている。
青虫にとって人間界の騒動など気にもならないだろう。
日々少しづつ大きくなっているようだ。
青虫状態の後はどうなるのだろう?さなぎなのか?チョウなのか?
そんなことを思いながら、窓辺に置かれたパセリの鉢を眺めている。
コロナの猛威がますます酷くなって、日本中を震撼させている。
最近のウイルスはかつてのものより強力になって、
今まであまり重篤化しなかった若い現役世代を狙い始めた。
病院ではベッドが不足し、感染者は自宅待機を余儀なくされている。
症状が軽いのならそれも我慢できるけれど、
高熱が出て食事もとれず、強く息苦しくなったらどうするのだろう。
またコロナに関係なく今まで持病で病院に通っていた人たちは、
誰がフォローしてくれるのだろうか。
喘息の患者や定期的に透析を受けている人などは不安でならないと思う。
ここにきて薬剤などの物資不足も心配されている。
人工呼吸器をつける際に麻酔をかけるらしいが、
その薬も世界中で需要が増えて品不足しているようだ。
需要と供給のバランスで社会は成り立っているのに崩れ始めている。
こうした医療関係に限らず、何もかにも尋常ではない状態が続いている。
お盆の墓参り帰省も控えるようにと施政者は躍起になっているし、
各地で行われていた祭りも去年から中止になったままだ。
前代未聞のありようである。
このまま危機的な状況が続くと、
この国の文化さえ消滅してしまうのではないだろうか。
お盆の行事や季節の祭りなどは、人間と大地を結ぶ役割をしている。
それがなくなるとただでさえ希薄になった地域社会はより崩壊し、
自分の立ち位置を確かめるアイディンティティがなくなってしまう。
どうすればよいのか?
今回のコロナと言う厄害は人間全体が問われている気がしてならない。