今日は友人と一緒に花見ドライブをしてきた。
内職に追われる友達が少し時間ができたというので、
桜の名所に案内したのだ。
およそ70キロほどにあるその公園には何度も行っており、
方向音痴な私だけれど、そこに辿り着くまでの道には自信があった。
一応ナビに目的地近くの私鉄駅を入れておき、
途中で幾つかの花の名所に寄り道などしてのんびり走った。
北に向かったせいか桜が至る所でまだ満開で、
車窓から眺める想像以上の光景に友達も喜んでいた。
3時間ほどしてナビに入れた駅に着いた。
けれど、景色にまったく見覚えがなかった。
駅前付近は新興住宅がぽつぽつと立っていて、
どうやら新しい駅入り口と道ができたようだ。
駅まで行けば絶対に大丈夫と思っていたのに、
新しい道のせいで方向感覚が狂い、
また記憶ともつながらず迷いに迷った。
ナビを見てもそこから今日目指す場所が分からなかったが、
友達は駅の反対側に来たのではないかと言った。
確かにそうだった。
やっと見覚えのある正しい道に戻っても、
曲がる予定の場所にあった飲食店が更地になっていて、
記憶にあるその店を探すために何度も行ったり来たりした。
おかげで1時間以上は無駄に迷走したと思う。
友人宅を出発したのが7時で、
公園の桜の名所に到着したのが何とお昼前だった。
5時間近くかかるなんて呆れてしまう。
でも、そのせいか湖のそばで食べたお昼のラーメンは格別だった。
また食後に軽く散歩をしたら、今年初めて山の花に出会えて嬉しかった。
もう最後と思われる紫色のカタクリ、まだ瑞々しい白いキクザキイチゲなど。
カタクリは春が早すぎて見損なったため、ここで会えて嬉しかった。
旅は決して期待を裏切らない。
たとえ道を間違えようが、まずは行動ありきである。