使わなくなった服をゴミに出すのはとても抵抗がある。
特に高価なものだったり、気に入っていたものなどは、
捨てるまでにある程度のモラトリアム(猶予)期間が必要だと思う。
服ではなくても本や家具なども同じことだけれど、
衣類に関して言えばリメイクできることもある。
だから、捨ててしまう前に何かに作り替えられないのかなと思ってしまう。
布の端切れもそう意味で捨てられない。
先日、リュックを下ろしてペットボトルを出すのが面倒で、
お店に行ってボトルカバーを探してみたが、適当なものがなかった。
金具の着いたホールダーはぶらぶらしてしまうので、
長い歩きではきちっとリュックに装着したものが良い。
これで良いかと思っても柄が全然ミスマッチだった。
そこで端切れの入った引き出しからキルティングの生地を見つけ、
ミシンと手縫いで作ってみた。
ちゃんと内側には市販のものと同じように、
保温用のアルミホイルも縫いこんでいる。
仕上げに要らなくなったシャツのブランド名を張り付け、
ちょっと見、市販品に見えるようにした。
もちろんよく見ると貧乏くさい。
早速、それをリュックの肩ベルトにカラビナで着け、
急な坂道を歩いてみたけれど、使い勝手は最高だった。
かがんでも落ちてこないし、飲んだ後もパッとボトルをサッとしまえる。
その行為を歩きながらできるので、
今まで我慢していた水分補給がちょくちょくできる。
しかも、これは世界で一つしかない手作り作品だ。
端切れを取っておいて良かった。
これは第一作だからもっと作って改良していこう。
どうやら手作りが好きな者には断捨離は難しいことのようだ。