昨日、今年のアウトドア体験回数が順調だったのに気を良くして、
もの凄い風が吹いているのに、お昼前頃から小さな尾根を歩いてきた。
出かけたのが遅かったため1時間もしないでお昼ご飯の時間になった。
風が強いので鉄塔の基礎の陰にバーナーを据えて、
登山用の風よけで囲い鮭茶漬けを混ぜただけのお粥を作った。
朝の残りご飯を持ってきただけなのに、外で食べる熱いものは美味しい。
リュックから出した様々なものが強風ですっ飛んでいくので、
袋や水稲など全部リュックの中に入れておかなければならなかった。
そこからてっぺんまでは岩の多い道で、尾根に着くともっと風が強くなり、
歩き続けることが大変なことは容易に想像ができた。
また烈風による倒木だっていつあるか分からない。
特にこの日は歩くことが苦手な相棒がいる。
ここでランチをしただけで今日は良いかな。
そんなことを案じながらも、
何故か戻ることをせずに突き進むことにした。
案の定、岩の尾根道では何度も這いつくばって身体を支えた。
風は体感温度を風速の数字分下げる。
冬山用の分厚い手袋をしていて正解だった。
寒さと風に震えながらようやくてっぺんに着いたけれど、
その先はまたもや急な岩道となった。
こんなコースだと何度も来ていて知っているのに、
風が強いと様相が一変してしまう。
結局、車に辿り着いたのは暮れかけた5時。
以前の記憶は捨てなければならないとつくづく思った。
「人間の判断は気づいてから行動するまで大きなタイムラグがある」と、
誰かが書いていたけれど、今回の場合はそうではなく、
あんな烈風の日に小さいとはいえ尾根を歩こうとしたことにある。
それもお昼近くに行ったことにも。
明らかに間違っていて大いに反省してしまった。