毎日冬らしい日が続いて、家庭菜園の収穫も頼みのネギも終わり、
残ったブロッコリーの青い葉にムクドリのギャングがやって来る。
数日前、温かい日があったので、久しぶりに庭の様子を見に外へ出た。
枯れてしまった菊の花のわさわさとした枝を集めていたら、
隣家を隔てる生け垣の根元に黒い塊があるのに気づいた。
近づくとそれはカボチャで、大きなものが2個で小さいのが2個あった。
この生け垣の傍らに土に埋めている生ごみからカボチャの種が発芽し、
もの凄い勢いで隣家の方にまで繁茂していた。
我が家側のカボチャは実がぶら下がっているのが見えるので、
ちゃんと収穫したのだけれど、他人様の敷地にはみ出た実は確認できなかった。
何となくあるのだろうとは思いつつも見つからなかったから、
4個のカボチャはお隣さんが庭の大掃除をした時に出てきて、
それをそっと我が家側に置いてくれたのだと思う。
先月はマイナスの日が何日もあったため、全部無事とはいかず、
1個だけがどうにか凍死を免れていた。
それを切ってスープに入れてみると、
美味ではないけれどちゃんとカボチャの味がした。
わざわざ廃棄しないで置いてくれた隣家の人にお礼を言いたいけれど、
この寒さでは庭で顔を合わす機会がない。
春になったらお礼を言おう。
そういえば隣人と新年の挨拶も交わしていない。
まさに黙年か。