昨夜は6時にはそれぞれ寝床についた。
仲間にお湯を貰ってペットポトル湯たんぽを作って抱き、
持ってきた服、全てを着こんで横になった。
かなり冷え込んだけれど、登山用の羽毛のズボンと上着の効果は大きく、
寝袋に頭ごと入ると結構暖かかった。
自分の息が暖房効果を発してシュラフ全体を温かくするのだ。
でも、小さなドームの下で縮こまって横になっていると、
自宅とは全然違う環境にどうしても心が高揚してしまい、
なかなか寝付けなかった。
非日常にいるんだという実感が強く感じられ興奮する。
近くで鹿の鳴き声がした。
私は森の中の吹き溜った枯葉の上のテントで寝ているのだ。
彼らとそんなに変わらない。
だから、鹿たちは私たちの周りをうろついている。
眠っていたのか覚醒していたのか分からぬままに、
テントの外から私を呼ぶ声がした。
懐中電灯が電池切れになっていて時計の文字が見えず、
約束の起床時間(6時)が過ぎていた。
まだ外は暗いままだが、満月が森を照らしている。
早起きのみんなはとっくに朝食を終えている。
私は昨日のメスティンご飯を温め直して朝を済ませた。
それから、明るくなるまで皆とお喋りをした。
そして、小さなリュックを背負って山頂へと向かった。
素敵な一日の始まりだ、さあ、頑張ろう。
(写真 山頂から秀麗な富士山が見えた)