今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

車中泊で秋の旅

f:id:anzufig:20201005145023j:plain

今年は海を見ていない。

いや、厳密には1月にタラゴナから地中海を眺めたきりだ。

そう思うと、秋晴れの青空が海行きを誘っているようで浮足立った。

カモメの舞う潮風、漁船のある港の風景、それらがとても恋しい。

 

ちょうど同居人の夫が暇になった様子だったので、

一緒に来てくれるように頼み込み、急いで車に荷物を積み込んだ。

マットにランタン、水やバーナー、保冷バッグなどなど。

突然の旅ゆえ宿はもちろん車、今年2度目の車中泊を期待している。

 

お昼は新しくできた道の駅に寄って串揚げを食べた。

平日なのにたくさんの客がいて、店は賑わっている。

広い敷地内の施設を見物した後、また一路海へ向かう。

 

出発から4時間後、たどり着いた海岸には数台の車しかなかった。

海水浴の時期には込むらしいが、さすがに10月の海は閑散としている。

 

そこは白いしぶきが打ち寄せる松林の美しい砂浜だった。

カモメも空を行き交っている。

コンクリート作りの立派な東屋にはテーブルやシャワーが備わっていて、

住民サービスなのだろうか、朝から夕方まで自由に使うことができる。

 

辺りはほとんどホテルなどで占められているので、

気ままに行くことのできるこうしたサービスは有難い。

国中の自然な海岸線がなくなる中、奇特な場所だ。

 

しばらく砂浜を散歩した後、まだ早いので海岸通りを北上した。

お魚も買いたいし、今夜の宿も探さなくては。

満月の夜だし、月を見ながら眠ろうと思う。