朝起きて携帯電話を見たら何となく変な気分になった。
何かがいつもと違うのだ。
よく見ると、待ち受け画面に出てくるデジタルの時刻が妙だ。
朝なのに夜の22時とある。
ついに時刻機能が壊れたかと思い、サポートに連絡しようとしたら、
まだ自動電話の時間だったので切ってしまった。
この電話の履歴もない。
今朝は受信が1度と、私の方からかけたのが1度。
時刻が狂っているのでその履歴も見当たらない。
カレンダーを見たら何と今日は1970年の7月2日とある。
通話履歴は携帯電話などない時代に記録されたのだろうか。
まさか70年から2020年の今まで半世紀、
私はタイムカプセルに乗って未来を彷徨っていたのか。
まるでSF世界に入ったような気になった。
携帯の時刻設定を見ると、別段異常もなく、
「ネットワークから提供された時刻」を常に示すようになっていた。
もし、この時、テレビでをつけて、
それが1970年7月2日のニュースでもしていたら、
完璧なSF映画だろう。
ガラフォに何らかの異常が起きたようだ。
ちなみに他の機器はすべて2020年の今日でまともだった。
いよいよ替え時か、バックアップしなければ危ないなあと思う。
サポートに電話する前に念のため電源を切ってみた。
パソコンも時々再起動して調子を戻すときがある。
すると、難なく時刻は治って現在になった。
昨日、携帯の充電が切れると同時に電話がかかり、
慌てて充電したのが狂いの原因だったのかもしれない。
機器というものは気まぐれなのだろう。
でも、もしこれがタイムマシンのせいだったら、
コロナの心配のない世界に戻ることができたかもしれない。
もちろんスマフォもないけれど。
そんな妄想じみたことを考えるのも暑さのせいなのか。
まだ朝だというのに部屋の温度が30度を超えてきた。
大分体調が戻ったから涼しいどこかへ逃げよう。