今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

トカゲの交尾を見つけて思ったこと

草むしりをしていたら、f:id:anzufig:20200623151425j:plain
イチゴの葉の陰にトカゲのようなものがいた。

トカゲは庭で時々その敏捷な姿を見かけるけれど、
何だかいつもと違う感じがする。


よく見ると二匹が絡み合ってとぐろを巻いている。
きっと交尾をしているに違いない。

部屋にカメラを取りに行った後も同じ場所に動かずにいた。
どっちがメスなのかオスなのか素人の私には分からなかった。
不遜な気がしたが写真に収めたかった。

カメラのレンズを通すと、まるでイグアナか恐竜のような雰囲気だ。
小さいからよいものを、これが大型犬ぐらいの大きさだったら、
間違いなくジェラシック・パークの世界だ。
想像するとぞっとする。

でも、そのじっと絡まった二匹の様子をそっと見ていると、
だんだんと厳粛な気分になっていった。
今にメスは多くの子供を地に送り出すだろう。

生き物の命を伝えていく力は、
生物学的にはDNAに支配されているには違いないが、
何やらそれとは別の神秘的な力を感じてしまう。
たぶんそれが命を生み出す行為だからだろう。

水辺公園のフナの産卵の時もそんなふうに思えたけれど、
地球上の生きとし生けるものは、
有史以前からこんなふうに次世代を生み出し続けている。
彼らの次世代はあまり親に手間暇かけさせず、
驚異的な速さで巣立っていく。

それにしても人間は次世代が自力で生きていけるまで、
なぜ多くの手間と年月がかかるのだろうか。
進化の頂点にいると言われているのに。

もしや人間は、
生きるために思い出が必要だからなのではないか。
子供とともに生きた日々の思い出が。
それが幸せだったとしてもたとえ歪んでいたとしても、
子供にとっても親にとっても思い出が必要なのだ。

そうだとしか説明のしようがない。