ミナミヌマエビが入っている水槽には幾つかの生き物がいる。
名前は正しいかどうか分からないけれど、まずはサカマキガイ。
この貝は水を汚すらしく取り除かなければならないけれど、
その繁殖力はもの凄くて毎日生まれるらしく、
日に何度も見つけては耳かきのような匙ですくい取っている。
目に見えないぐらいの小さい卵のようなものはプランクトンで、
何やら増殖しては大きくなるプラネリアというものもいた。
これは見た目が気持ち悪いし、何だか良いことをしないようなので、
見つけ次第取り除いている。
先日、生き物の生態に明るいS君が遊びに来た際、
ミナミヌマエビの水槽を念入りに調べてもらった。
彼の鋭い観察によると、プラネリアは数えきれないほどいて、
他の生き物も幾つかいるという。
それは、イトトンボの生きたヤゴ1匹と、
何やらSF映画に出てきそうな細い糸状のイトミミズというものだった。
ヤゴは既に羽化してトンボになったらしく、
その抜け殻がホテイソウの上に張り付いているという。
イトミミズは棒でつつくと動き、
ヤゴの抜け殻はミクロ世界の恐竜のようでとても立派だった。
イトミミズはいつからこの中にいたのだろう。
この中で誕生したのだろうか。
カルキを抜いた水道水ではなくて、
タタンの水辺公園や山の沢で水を貰って来たのが、
こんな風に我が家の水槽をビオトープ化したのかもしれない。
それにしてもイトトンボはリビングの中に飛び立ったのだろうか。
ちょっと気の毒な気がしている。
(写真上 抱卵しているメス 下 ヤゴの抜け殻)