魚系の小さなペットを飼うようになってから、
とても驚くことがあった。
それは、オスの繁殖欲の強さだ。
道の駅に立ち寄った時、衝動的に買った金魚3匹。
半年が経って日々観察していると、
私にも雌雄の区別が分かるようになった。
当然ながら金魚やメダカ、カワエビなどの小さな生き物にも雌雄がある。
ネットで調べたら、金魚のメスはオスより大きくて、
お腹が膨らんでいるという。
我が家の金魚は赤と黒のがオスでなぜか大きい。
3匹の内いちばん小さくて大人しいのがメスのようだ。
このメスは餌をやってもすぐには食いつかず、
他のオスが静かになったら残りを食べる感じだ。
メスが何となく控え目なので、気にかけていたら、
このところオスたちに四六時中追い掛け回されているではないか。
一番大きなオスは当初から他の二匹を追い散らしていたけれど、
今は襲い掛かるという状態だ。
そして、いつの間にか同じように黒いオスも痩せたメスを襲っている。
メスは追い詰められて水槽の壁にぴったりとくっつき、
明らかに難を逃れようとしている。
このまま襲われ続けると衰弱するかもしれない。
それほど気の毒な状態だった。
メスが喜んでオスを受け入れているようだったら嬉しいのだけれど、
メスの春はまだ先のようだ。
これも調べてみたら、住まい?を別にした方が良いとあったので、
ほとぼりが冷めるまで雌雄を分けて水槽に入れている。
こうした作業に手間がかかるけれど、
人工的に飼っているのだから仕方ない。
それにしても、襲い続けるオスの性(さが)も何とも哀れでならない。
人間界でもこうしたオスがいて、
毎日のように自分の人生をふいにするような事件が起きているけれど、
彼らはより生物らしいのか頭を捻ってしまう。