私の携帯電話はガラフォである。
ガラフォとは、
昔のままの折りたたみ型携帯電話の形をした電話で、
全くのガラパゴスとは違って、
ニュースやラインなどのアプリもあり、
スマフォの機能も最低限ついている。
掌に収まる小ささが気に入っているし、
スマフォと同じ4G(4世代目)だからまだしばらく使える。
家ではWi-Fiでデータ通信をしているし、
外では電話以外にデータを使うことはないので、
キャリア会社との契約は電話だけにしている。
まだ電話でしか話せない友人がいるのである。
契約は5分なら何度かけても料金が発生しないというのにした。
この5分というのがなかなか面白い。
たいていの用は公的にも私的にも、
ほとんど2,3分もあれば済むのに、
話題豊富な議論好き友人と話すと、
あっという間に5分になる。
まるで時計が何倍速にでもなった感じだ。
今日はその特別な友人に何と10回近く電話したと思う。
この友人は頭脳明晰で議論し始めたらとめどがない。
世間話と言うよりも世相を切るという感じだから、
話題が多岐に渡り、どんどん広がっていく。
一番理想的なのは現実に会って話すことだけれど、
電話も相手の息遣いを感じることができる。
話も盛り上がっていく。
でも、制限時間が迫ってくると、
私は終了ボタンを押さなければならない。
悲しいことにケチな私の性なのだ。
相手は私が5分以内で切ることを承知してくれているので、
「さっき何の話題だっけ?」と、
失礼は覚悟で何回もかけなおす。
この友達と話す時は、
通話無制限の契約にすればよかったかなあと、よく思う。
通話無制限は確か1500円ほど高かったから5分にした私だった。
でも、月に1度もかけないのだから、まあ仕方ないか。
友人には途切れ途切れで落ち着かなくて申し訳ないけれど、
これからも我慢してもらおう。