前代未聞のコロナ禍のせいで遠隔仕事が急増している。
zoomなどのアプリを使い、
出社せずに仕事ができるから会議などに利用できて、
これからも利用者がどんどん増えていくに違いない。
音と映像は世界の裏側にも瞬時に届く。
個人的にはピアノ教室などが取り入れていて、
部屋にいながらレッスンが手軽に受けられる。
家庭教師などもそうだろう。
学校も利用するかもしれない。
時代の子である子供たちは、それを嬉々として受け入れる。
でも、私は人と人とが接触せずに、
物事が進行する現実は受け入れがたい。
視覚、聴覚以外の触覚、味覚、嗅覚、
この五感こそが大事だと思う。
赤子の最初の触れ合いが母親のおっぱいであるように。
本当の仕事というものは身体を使ってこそ価値がある。
思えばここ数十年、
通信の劇的な進歩で人々の暮らしは一変した。
何事も瞬足な交流が価値あるものとなってきた。
五感の中で視覚を最優先にしている。
タブレット画面に象徴される視覚。
それがグローバル化を加速させ、
地球の裏でさえ遠い地ではなくなった。
おかげで突然のコロナ災害は、
あまりにも私たちの日常を奪い尽くそうとしている。
もし、この禍が終わるとしたら、
世界は現実よりも仮想を重んじるようになるかもしれない。
スーパーからはレジ係が消え、
外に出て会社に通う人は減るに違いない。
身体を使って動く人たちの数だけが変わらない。
いや、それも人間そっくりのロボット奴隷が、
売り出されるかもしれない。
そうでないことを願いたい。
五感が大事にされ、生身の肉体による仕事が、
何より価値ある仕事としてより見直されて欲しいものだ。
一体どうなるのだろう。
(写真は10日ほど前、山で見かけたヤシオツツジ)