久しぶりに都会に住む友人たちと会って、
コロナ禍における日常生活の行動が、
地方に住む私の周りの人と大きく違うことをあらためて思った。
都会に住む友人たちは、仕事に行くため毎日電車を利用しなければならない。
移動手段は閉塞的な車両ばかりで、多くの他者と接することになる。
それは避けられない生業のためだから致し方ないと、割り切っている感じだ。
一方、私の周囲の人たちは私と同様にコロナが騒がれ始めてから、
誰一人電車に乗っていない。
多くの他者=危険という認識だ。
もともと当地では都会はたまに遊びに行く場所で、
遊びは不要不急ではないため危険を避けることが当然だった。
どうしても必要な都会の親戚の家などに行く用事も、
私も友人たちも相変わらず今でもマイカーを利用している。
ある意味、地方に住む私たちは、
コロナウイルスに冒されないように神経質すぎるほど用心している。
それに比べると満員電車に毎日乗らなければならない都会人たちは、
たまの息抜きは地方への旅だったかもしれない。
だから感染者は一向に減らないのに、
Go to Travel に東京が解禁されると喜んでいる人たちも多い。
私の周りの人だけだろかもしれないが、
地方の人間はまだ電車に乗る気が起こらないようだ。
私も大好きな鉄道旅を実行する勇気がない。
そんな中、スーパーで駅弁市をやっていた。
ワゴンには東海道の『鯵の押し寿司』、奈良の『柿の葉寿司』、
富山の『鱒の寿司』などが残っていた。
これらは鉄道旅をする時、必ず買ってしまうお気に入りのものだ。
思わず嬉しくなった私は、残っていたお弁当4個をみな買ってしまった。
何しろ嬉しいことに半額になっていたのである。
これを食べて旅をした気分になろう。
各地の名物押し寿司をビールのつまみにしながら、
とにもかくにもコロナ禍が山を乗り越えて姿を消し、
リアルな旅先でこれらを求める日が来て欲しいと強く思った。