新型コロナウイルスのせいで外出もままならず、
今日は文房机の引き出しの整理をした。
天気も何となく憂鬱な空模様だし、
こんな時はじっくりと断捨離作業をするのに向いている。
今の時代は学生でない限り、
文房具というものをあまり使わなくなった。
町の文房具屋は閉店したし、
何もかもデジタルで間に合うようになった。
なのに私の引き出しは以前のままで、
ペンや鉛筆などで満杯だ。
それらはいつになっても減ってはくれない。
カラーペンやマジックは使わないのに書けなくなるから、
ある程度は少なくなった。
ホチキスの玉や画鋲、
折々に買いためた付箋なども一向に減ってはくれない。
でも、何か捨てなくては。
そう思い、油性のクレヨンを捨てることにした。
どこかでもらったのか買ったのか新品だった。
そのためなかなか捨てられず、
貴重な引き出しのスペースを占拠していたのだ。
ものを大事にしないのは胸が痛むけれど、
ツルツルとした不快な書き味のクレヨン、
何度か使おうとしたけれど駄目だった。
クレヨンって何のために作られたのだろうと思うほどだ。
さて、そのクレヨンはどこに捨てたら良いのだろう?
燃えるゴミか、はたまた危険物か?
本来なら使い切って無になるはずだった。
ゴミになる類のものではないのだ。
何と不遜なことをしているのだろうか。
そんな思いがあるから私は断捨離に向いていないと、
つくづく思うのだった。