今日はボコンと大きく凹んだままの愛車で遠出した。
まだ一週間も経っていないから心も凹んだままだ。
その凹んだ扉をみたびに、あの一瞬が蘇ってきて、
時を戻したくなる。
私が乗っている車は巷によくある車で、
ちょっと走るだけで前後左右に同じ車に挟まれることも多い。
そのせいもあり今までは全く気にしなかったのに、
今日は傷ついた車を運転するのがとても恥ずかしかった。
赤信号で止まるたびにバックミラーが気になってしまうのだ。
運転に支障がないし修理代金が高すぎるから、
そのまま乗っているけれど、
明らかに価値が下がった車に負い目を感じてしまう。
ちようど欠けた茶碗が無価値に見えるのと同じようだ。
欠けた茶碗ぐらいなら高価なものでも捨てるのは簡単だけれど、
車となるとそうはいかない。
人間というものは見てくれを大切にする存在なのだと実感。