栃木県の宇都宮市に軌道が新しくできたというので、
観光を兼ねて乗ってきた。
それはいわゆる都市部を走る路面電車ではなく、
郊外と駅を結ぶトラムだった。
ライトレールとは大量の客を運ぶ地下鉄などと違い、
路面電車との中間に位置されていて、
一日の乗客数も限られる。
2両編成のピカピカの車両は、
郊外に車で通勤していた人々のために設けられたらしい。
さて、どれほどの人たちが定期券を買って利用するか?
今後の課題のような気がする。
日本では調べてみて初めて知ったけれど、
広島宮島線、嵐電、東急世田谷線、都電、江ノ電、阪堺電、
筑豊電、札幌市電、そして、この宇都宮ライトレール、
これらが位置づけされているらしい。
欧州にも多い。
まだ開業して間もないので、
次々とお客が来て、すぐに満員になった。
支払いはスイカなどはバスと同じだが、
現金客は電停の機械で整理券を取らなければならない。
現金支払いボックスは運転席にあるので、
途中の電停で降りる場合、
満員の中を歩いて進まなければならず、
とても不便に思った。
またおつりも出ないらしく小銭が必要となる。
レールの敷かれた通りは車線も広く、
繁華街を縫うように走る路面電車と大きく異なり、
レールは通りと独立していて、
米国の郊外を走っているような感じがした。
郊外に向かっているので広い通りにはお店なども滅多にない。
何やら大型モール前で降りたけれど、
観光客としてはモールなどには興味ないので、
すぐに反対側の復路の電停から駅へ戻った。
5つ目の電停までで往復300円だった。
タクシーと比べたら断然安い。
車を運転しない老人がモールに行くにはとても便利だけれど、
観光的名所があまりないようで、
他県からの観光客は一度体験したらもう利用しない気がする。
LRT乗車を終えた後は、名物の餃子を食べ、
町を歩いてまだ初詣で賑わう地元の神社まで行ってきた。
LRT乗車も餃子の食事も私にとっては生まれて初めてのことだから、
経験してよかったと思う。