寝室で洗濯物を整理しながら、
何気なく隅に置いてあるテレビをつけることがある。
たいていは午前中か昼下がりのちよっと心にゆとりのある時で、
ワイドショーのような番組をやっている。
テレビはかなりの年代物で、20年前のシャープ製品だ。
デジタル放送に変わったとき、
捨てることはせずに頑張って2階に運んだものだった。
だから、アナログからデジタルへの変換機みたいなものを買ってつけている。
もともとテレビはあまり見ないし、
利用したのは映画の再生が多かった。
だから、普段は滅多につけないし、つけてもすぐに消すから、
実際には寝室に運んでからは月に30分も見ていない。
そのテレビ、21インチでブラウン管なので、
部屋の角を大きく陣取っている。
早く壊れないかなあとずっと思っているのに、
この当時の日本製品の品質は優れたものである。
壊れたら捨てる気になるけど、
ちゃんときれいな映像と迫力ある音を出してくれる限り、
捨てるのは不遜な行為に思えた。
ところが、今日もまたそんなことを思いながらスイッチを入れたら、いきなり途中で画面が真っ暗になった。
その後、何度かつけたり消したりしたけれど、
音声だけが聞こえるだけで完全に壊れてしまったようだ。
壊れないかなあと思った矢先に壊れてしまったので、
何となく意を察してくれたのかと思い、
責任?を感じてしまった。
さて、どうやって下へ運ぼうか。