マドリッドのホテルを朝早く出発するため、
昨夜ホテルに到着すると、朝食用のお弁当が配られた。
早立ちの山小屋なら朝も昼も弁当を頼めるけれど、
マドリッドのホテルは団体客は特別扱いなのかもしれない。
もともとスペイン人は夜が遅いので、
朝食はまだ胃がもたれていてあまり食べないらしい。
なのに、生ハムを挟んだ大きなフランスパンとチーズや水、
パック入りのオレンジジュースに丸のままのリンゴなどが、
まるで子供の遠足ランチのように紙袋に入れてあった。
お昼に食べた同じくらいの大きさのフランスパンのサンドがまだ半分残っていたが、
道に迷ってタベルナ(レストランか)にも寄れなかったので、
その残りと朝用のパンを夜の分として食べることにした。
いずれにしても機内では一定高度に達するとすぐに食事が出る。
今回の旅はバルに2度入ったきりで、
あとは4回のレストランでの飲み物ぐらいで、
外食代があまりかからなかった。
少食なのでなかなか食欲がわかないが、
前回の体調不良の続いたモロッコ旅と比べたら、
少しはお腹に無理もできそうだ。
気になる胃痛は大分緩和されてきている。
飛行機に水分は持ち込めないので、
ジュースや水を無理やり飲む。
もちろん旅のお供にしたボトルワインは、
これまたバルセロナのスーパーで安く買った、
シェーブル(山羊のチーズ)をつまみに先に飲んでおいたが。
今日は朝の4時に起きだして最後の荷物の整理にかかった。
スーツケースの中は食料品ばかりで結構かさ張ってしまい、
持つと相当に重かった。
余ったユーロは飛行場で使うしかない。
さて、一行は市内から遠く雪のかぶったシエラ・ネバダに見守られながら、
半時間ほど最後のバスに揺られマドリッド空港に着いた。
飛行機は行きと同じくアラブ首長国連邦のエディハド航空。
いよいよ帰国である。
帰路はなぜか少し早く約7時間でアブダビに着き、
広い空港で3時間ほど買い物を楽しんだ後、
その後、成田までは空の線路?を走り、9時間半ほど機上の人となった。
約1日がかりの移動は長いけれど、
LCC(格安航空機)だから仕方ない。
この時は新型肺炎の影響はなく、
成田空港は春節の中国人がとても目立った。
とはいえ、港内はいつも通りの平穏さを保っていた。
なぜか私はお腹も空いていないのに、
空港内のコンビニでカップちゃんぽんと昆布のお握りを買って、椅子に座って食べたのだった。
友人はカフェにコーヒーを買いに行ったけれど、
私はどうしても日本の食べ物を口に入れたかったのだった。
(エティハドの機内食 機内食は殆ど食べない私だけれど、今回は半分以上食べた。ビールは夜は必ず頼む。)