今回のスペイン旅のメインは、
バルセロナのサグラダファミリアとグラナダのアルハンブラ宮殿の見物。
マドリッドのプラド美術館もあるが、ここは個人で切符が買える。
前の二つは個人では予約を取るのに苦労する。
団体なら専門家が手配するので、
入口まで行って見物ができないということはない。
この理由で参加した人も多かった。
おかげで今日は午前と午後合わせて600キロ近く移動した。
午後はいよいよグラナダの宿へ。
グラナダに夜に着くためセルバンテスゆかりの町へはわざわざ寄ったような気がする。
時間的な問題があるのだろう。
それとも有名観光地なのか。
風車の町は人っ子ひとりいない淋しい町で、
風車以外にはこれといって見るところはないようだ。
風が強くおまけに雪交じりのような雨も降り、
しっかりと閉められた家々の扉に人の気配が感じられず、
淋しさは増した。
ドン・キホーテが風車を敵と見間違え戦ったという物語が、
実際に風車を見てもぴんと来なかったのは私だけだろうか。
凍えるような寒さが想像力を劣らせたのかもしれない。
とはいえ、静謐な民家のたたずまいには田舎町の深い風情が漂っていて魅力的なのには違いなかった。
ランチはみんなでドン・キホーテ料理とやらを味わった。
牛肉の塊の煮込みだった。
半分ほど残したけれど、
美味しいか美味しくないかは分からなかったが、
パイで作ったデザートは生クリームの上にのせてあってサクサクと美味しかった。
一つ一つ外すとハート形になっていてこの地方独自のものらしかった。