譲ってもらったWindows10のパソコンが
「Windowsの更新をするように」と、
起動するたびにしつこく催促するので、
思わず「はい」とキーをたたいてしまった。
よく分からないけれど、譲ってくれた友人はパソコンを買ってから更新をしていなかったようだ。
おかげで長い時間、画面と睨めっこする羽目になった。
青い画面には「更新プログラムをインストールしてます」と出ているのに、0%から数字が一向に動かない。
白い輪っかはグルグルと回っている。
壊れたのかもしれない。
イライラして強制終了したくなったけれど、
タブレットで同じような経験をした人の情報を見ながら、
それを参考にしてじっと我慢した。
数字は遅々として進まなかったが、動いてはいるようだった。
約2時間は経っただろうか、
ようやくインストールが「100%」となって完了した。
自動的に画面が再起動された時は、ほっとした。
参考にしたタブレットの情報では、
こんなに長くかかる場合パソコンがダメになることが多く、
とても心配だった。
ましてやこのパソコンは友人が液晶を割って壊したものだから、
まともにできる方がおかしいともいえる。
さて、今度は青い画面に「windowsを構成しています」と出て、
再び小さな白い輪がグルグル回り始め、
「0%」が長く長く続いた。
また強制終了したくなったけれど、
誘惑に耐えじっと我慢した。
構成はインストールより進みが早く、希望が湧いた。
画面を睨むこと1時間あまり、その間3回自動的に再起動した。
「完了しました」の文字を見たときは、
思わずブラボーと叫んでしまった。
何気なく「はい」とクリックしてから何と3時間以上も経っていた。
それにしても更新し続けなければ不都合が生じる商品とは何だろう。
まるで無間地獄?