庭の菜園には去年の秋に種を播いて、
大事に育てたサヤエンドウが採り頃になっている。
強い風に揺さぶられても白い花々は春を謳歌している。
白い花も目を楽しませてくれるが、
シャキッとした歯ごたえと甘みのある味は、
食卓に春の恵みを感じさせてくれる。
お弁当に添えると美しい緑色がひときわ映える。
先日いつものようにハサミを持って採ろうとしたら、
何と一匹の蜂が巣を作っている最中で葉の間でうごめいていた。
そのゴニョゴニョとしたわずかな動きで蜂に気付いたのだけれど、
私の手は危うく触れてしまうほど、蜂に近づいていた。
さいわい蜂の方は私に気付くことなく家づくりに励んでいる。
きっと触っていたら私に悪気はないとはいえ、刺されていたかもしれない。
子供の頃は二度ばかり刺された経験がある。
見つけた日は部屋が一つできていた。
今日は三つの白い部屋になっていた。
どうやってくっつけているのか強風が吹いても落ちていない。
いやがおうにも観察するので、
寒い日は動きが鈍く、家づくりは止まっていて、
暖かくなると活発な動きになるということが分かった。
おかげで巣の周りのサヤインゲンには手をつけず生態観察のみにしている。
いったいどのくらいの大きさの蜂の巣になるのだろうか。
楽しみのような気もするが、収穫が終わってインゲンを取り払う時、
巣立ち?前だったらどうしたら良いのだろう。