乾燥食品には必ず乾燥剤が入っている。
以前は知識がなくてそのままゴミにして捨てていたけれど、
最近はべったんこの小さな乾燥剤や顆粒状のシリカゲルは別として、
袋を切って庭の菜園に振りかけて再利用している。
乾燥剤に印刷された裏面の説明には
「内容物は生石灰で、使用後は生ゴミにするか畑の肥料としてお使いください」と、
わざわざ書いてある。
そんなことが書いてあることを知らなかった私だけれど、
知人に教えてもらってからここ数年ほどは土に戻してやっている。
菜園には毎年苦土石灰を播かなければならないので、
乾燥剤の石灰も本来の役目が済んでも、
土壌改良剤として役に立つわけだ。
もっと前から知っていたらゴミにしなかったのに。
海苔や昆布、その他いろんな食品に乾燥剤が入っている。
近頃は和菓子やお菓子など、こんなものにもと驚くほどだ。
だから、国全体で考えると相当な量がゴミ袋に捨てられているはずだ。
そんなことたいしたことがないと思っても、
それらが余計なエネルギーを使って無駄に処分されるのだ。
一つ一つはわずかでも全体で想像すると胸が痛い。
今や宇宙デブリという宇宙のゴミが大問題になっているが、
こうした小さなことに思いを寄せると、それがどういうことか分かるだろう。
マイクロプラスティックについても同じことが言える。
ゴミ問題の解決は日常の些事から始めなければならないと思う。