太陽光発電と蓄電池の宣伝チラシが郵便受けに入っていた。
電力会社の電気買い取り価格が安くなるので、
蓄電池を備えて自宅の電気を少しでも賄おうということだ。
説明によると月々の電気代が1万円と見て、
電気代の削減が半分で売電が約6千円、
合わせて月に1万1千円の効果が見込めると書いてある。
もちろんこの膨大な売電費用は、
太陽光のない私たちが負担していて、電力会社に損失はない。
だから、太陽光が増えると私たちの負担が重くなる。
戸建て用の設備は太陽光と合わせると約180万円、
蓄電池だけだと約80万円かかるそうだ。
この設備には15年の保証が付いていて、
その後に機器が故障した場合は買い替えなければならない。
とすると、この計算はあくまでも売主の会社が存続していたとしても15年の話である。
電気の自給自足は大歓迎だけれど、
施工費を15年で割ると単純に月1万円の設備費がかかる。
この設備を大金をかけて導入したとしたら、
電気代が月1万円以下の家庭もどんどん電気を消費したくなるのではないだろうか。
かけたお金は取り返したいたいのが人情というものだ。
こうして思うと今の太陽光発電とは電気を湯水のように使わせて、
行きつく先をエコとはかけ離れた消費社会にしようとしているように思える。
また、百年後、丘陵地を覆うメガソーラーがどうなっているのかも気になる。