日本を訪れる外国人観光客が増えていることは知ってはいたけれど、
大阪の道頓堀とお城を観光して、これほど凄いとは思わなかった。
浅草も多かったけれど、あそこには日本人も結構いたと思うし、
こんな感じは受けなかった。
大阪は右も左も人に溢れていて、まるでお祭りのように活気づいていたが、
その全てといって良いほど中国や韓国の観光客なのだ。
道頓堀のクルーズも日本人は一組ぐらいだったし、
大阪城見物に至っては日本語が聞こえてきたら、
走って近づいてみたくなるほど懐かしく感じた。
これは大げさではなく、
石川啄木の「故郷の訛りなつかし停車場の‥」という
有名な歌を思い出したほどである。
ホテルの地図にはなぜか日本語のものが置いてなくて、
初めから外国人相手のようにも思える。
それほどドル箱なのだろう。
エレベーターに乗っても居合わせた人たちは中国人で、
客室清掃の人はネパール人。
たこ焼きをやく人も日本人ではなかった。
もしかして日本語で丁寧に応対してくれた
ホテルのクローク女性も外国人だったのだろうか。
日本人だけでは観光経済は保てないのかもしれない。
この人たちが日本に訪れなくなったら、
どうなるのか不安になってしまった。