趣味の会で利用している公的施設がまたまた使用禁止となった。
使用が認められてまだふた月しか経っていないというのに。
今度はオミクロンというウイルスが爆発的に増えているためだ。
ニュースを聞くとその話ばかりで、世界中が大騒ぎしている。
おかげでやっと利用できた会場は閉鎖になり、趣味の会はまた休会となった。
思えば2年前の2月辺りから不自由な暮らしが続いている。
そのため日常のルーティンが多いに狂ってしまった。
それにしても、人というものはこんなに我慢強いものなのか。
ある隣国では、住んでいる区画が突然封鎖され、
たまたま遊びに来ていた人たちがそこに閉じ込められ、
母と幼い子供が離れ離れになっている様子がニュースに流れた。
信じられない状況である。
私自身のウイルスについての考えは、
専門家ではないけれど、ウイルスのない世界などあり得ず、
人々はそれと戦って生きていると思っている。
きっとウイルスが地上にいることは意味があるのではと。
人類が地球に発生してから以降、人々は今まで生き延びてきた。
昔はワクチンもなく、知識もなく、運命を決めるのは自然だった。
近くに病の人があってもオロオロと泣き、天に祈るしかなかったのである。
自然界の仕組みに乗っ取って生きるしかなかったのである。
文明はありとあらゆることを可能にしてきた。
子供ができなければ体外受精、
心臓が使えなくなったら豚の心臓を移植し、
普通に幸せに生きたいという理由で、反自然なことに邁進していった。
その結果なのだろうか、
新種のウイルスにこんなにも翻弄されている。
人間がますます弱っていくような気がしてならない。