パソコンを立ち上げた後、
パスワードを入力するテンキーのランプが消えていたので、
そんな時いつもやるようにテンキーを押してランプ点灯を確かめ、
パスワードを打った。
何の不安もなく正しいパスワードを打ったのに、
数回やっても、打っている途中でナムロックキーのランプが消えてしまう。
ナムロックキーは数字キーを有効にするキーで、
これが点灯していないとテンキーは使えない。
パソコンが壊れたのかと、うろたえてしまった。
道具というものは壊れた時こそ、その真価を現すもので、
正にその事態だ。
実行キーを叩くとマイクロソフトのポップアップ画面に、
このままでは開くことができないという説明があり、
次のステップに進むように書いてある。
パスワードの変更の場合にやるネット入力の場面だ。
初めての体験なのでできなかったらどうしようと恐る恐る進めたけれど、
登録していたマイクロソフトアカウントがメールアドレスだったし、
記憶しているパスワードも間違いなかったので、
スムーズに認証ができた。
この時、マイクロソフトからメールに数桁の番号が送られてきた。
本人確認のためである。
パソコンが悪意のある第三者に使われた時、
パスワードを変更するだろうから、
それを防ぐための本人確認のメールである。
私の場合、多少パソコンに慣れているからできたけれど、
こうしたツールに疎い人は、パソコンが壊れたと思うかもしれな。
世の中はデジタル化が進み、セキュリティも複雑になっている。
そのため使う側の操作も複雑極まりない。
老人がお店でスマフォわ持ってうろたえている場面によく出くわす。
昔のようにどんな人でも暮らすことができる社会はもう戻らない。
世界全体がブラックボックスになりつつある。