今日は友達と一緒に近くの水辺公園と植物園を散歩してきた。
天気予報は雨だったのに雨は一粒も落ちてこず、
誰もいない東屋でお弁当を食べた後、
のんびりと植物観察とお喋りをしながら歩いた。
たいていはひとりでここを散歩する場合が多いので、
興味を持った花や木に出あっても、
その場で名を知ることはないけれど、今日は全然違った。
皆それぞれに植物に造詣が深く、木々の名前と特徴を知っているのである。
この二つの公園には様々な木々があって、
そのほとんどの木の名前を私は知らない。
花は目を引いても木は難しくて覚えられないのだ。
木の花は葉のない冬と花の咲く時、
そして、実が成る頃を見ないとなかなか同定が難しい。
木肌もそれぞれなのでその模様も覚えないといけない。
キブシの木などはフジの花のような黄色い花が春一番に咲き、
その形が特徴的で私も知っているが、
その実の様子がまるでブドウのようなのには驚いた。
友人のひとりがこともなげに「あら、キブシの実だわ」だと言うのである。
昔から三人寄れば文殊の知恵と言われている。
ひとりでは分からないことも、
各々が知恵を出し合えば答えが分かる時が多い。
こういう時、人は支え合って生きているのだなあと実感する。
だから、大忙しになっても時々こうして旧交を保つのも大切だと思う。