友人が農家の人から頂いたという大きな大根を持ってきてくれた。
私の脛よりも大きな丸々と太った大根だ。
我が家の庭の大根も今期は大成功で、毎朝のおろし大根に重宝している。
自家製の大根はもう細いのが3本きりで、そろそろ終わりかけている。
でも、頂いた大根はとても食べられる量ではなく、
もったいないので夏のために切り干し大根にすることにした。
皮をむいて刻むのは面倒だけど、そのぐらいの手間は仕方ない。
こうした野菜は干して保存し乾物にすると味が深くなって、
とても美味しくなる。
乾燥させるという保存方法は昔からのやり方で、
それに合ったものが受け継がれている。
サツマイモなどもそうだ。
キノコや小魚、海藻も干して売られている。
干せばカサは減るし、重さも軽くなる。
昆布などが生のままだったらとても交易はできなかっただろう。
先人は海に打ち上げられた海藻を生で食べ、
また干からびたそれが再び水を含むと生に戻ることを知った。
また同じ時期に大量に育つ野菜を細かく切って干せば、
夏まで食べ続けられることを知った。
現代の私たちは一足飛びでそうした成果を体験している。
(写真 右は刻みパセリ)