金魚を道の駅で衝動買いしてからというもの、
生活のルーティンが変わってしまったようだ。
朝起きて最初に金魚とエビの水槽にかけておいた布を取り除く。
そして、しばらくぼうっと眺めてしまう。
家事の合間にも昼の光の中で泳ぐ金魚やエビの姿を、遠くから眺める。
時には近づいて水の汚れ具合を確かめる。
かなりな時間をこの方たちとともにしている。
そんなこんなしていると水の中に不思議な生き物がいることに気づいた。
一つは緑色の藻のようなものを全身にまとった生物。
もう一つは点のように小さい生き物。
前者はエビの水槽に張り付いていて、30倍レンズで覗いた見たら、
角があって口がありもぐもぐと食べている感じだ。
まるで異次元生物でギョッとする。
後者はすばしこく水中を飛ぶように動き、何匹?もいる。
ネットで調べたり魚に詳しい人に聞いたりしたら、
前者は貝の稚魚で後者はミジンコらしい。
生まれて初めてそんなミクロな生き物を知った私。
これも金魚のおかげ。
電気を使わないから週に1度は水を替えてあげるので、
新しい水は水辺公園から運んでいる。
そのせいでなぜか何匹もミナミヌマエビが一緒についてきた。
そして、稚貝やプランクトンのような生き物もやって来たのだろう。
水道水ならあり得なかったことだ。
また、以前の私なら気味悪がって捨てたはずだ。
人は変わるものである。