このところ平年並みの寒さになっている。
平年とはどういうことか分からないけれど、
何となく記憶しているその季節らしい「らしさ」に思える。
庭に出たら水槽の表面が凍っていた。
鋏でたたいてもビクともしない。
1センチほどの氷のようだ。
以前の真冬は外の水が凍っているのが当たり前だった。
近年は異常気象の影響なのか温かい冬が多く、
こうして水が氷るのは久し振りに思える。
各地の山奥の湖は今冬は全面凍結する予感がする。
全面凍結すればぐるりと回っていた移動も直線で近くなる。
大昔の人はそんなふうに対岸まで渡ったのだろうか。
寒い日の食事は鍋がいちばんだ。
それも大鍋ではなく小さな一人用の土鍋。
それでおうどんやご飯を煮ると一品で充分満足できて、
のせる具を色々工夫すれば見た目も良く、
何よりずっと冷めないのが有難い。
しかも、食後の後始末も土鍋一つで事足りる。
アルミの鍋やお椀もない。
家事をする者にとって利便過ぎて、
まさに一石二鳥の料理方法ではないだろうか。