天気は思わしくなかったけれど、
用事のついでに近くにある公園でバーベキューを楽しんできた。
いわゆるにわかデイキャンだ。
重たい雲が空を覆い、今にも降りそうな一日だったけれど、
幸運にも一粒の雨も落ちてこなかった。
どういうわけか、野外遊びには雨がつきもので、
特にテン泊の場合、必ずと言っていいほど途中で大雨に見舞われる。
それを思うと今日のバーベキューは大成功だった。
突然誘ったにもかかわらず、都会に住む友人が電車とバスで来てくれた。
二人でテントを設営し、雨が降って来た時のためのタープも用意しておく。
平日で天気も悪いせいか、バーベキュー広場は貸し切り状態で、
時折、散歩人が通るだけの静けさだ。
こちらは車なので手ぶらで来るように強く言っておいたのに、
友達が持ってきてくれたのは高級な霜降りの和牛ときて、
私が用意したお肉とは大違いだった。
炭は持ってきた庭の枯れ木を燃やし、友人が起こしてくれた。
遠火でアユの塩焼きもじっくりと焼く。
白米はガスを使ってメスティンで炊いてみた。
これが焦げが少しあったけれど、上手に炊けて大成功だった。
野外で食べる料理は解放感のなせる技か何倍も美味しく感じる。
ましてやここは緑の森に囲まれた広い公園である。
炭に火が付くのに時間がかかったため、
お昼を食べ始めたのは1時を過ぎていた。
設営が30分ほどで、火起こしに2時間ほどかかって、
あっという間に時間が経ってしまう。
お腹がいっぱいになった後、1時間だけ公園を散歩する。
公園には様々な木があり、水路の道もある。
市街地の中だというのにまるで遠い山に来たようだと、
山友達がとても喜んでくれ、とても嬉しかった。