テレビでSNSのフォローについて特集していた。
インスタグラムなどのSNSは、
そのフォロー数がどのくらいあるかで人気や収入が決まるらしく、
発信者はフォロー数の増加には神経を使う。
あるお店の写真を載せ、洒落た良い感想を書けば、
ネットを見た人はその店を良いと思う。
単に個人の意見なのに、
かつてのようなお仕着せのガイドブックよりも言葉に真実味を感じる。
確かに掌の中に広がるリアルタイムな画面の方が本当の感じがする。
ましてや日頃気に入っている人の記事ならなおさらだ。
人気のある書き手、いわゆるインスタグラマーなどは広告収入を得ると効果のある方法で写真や記事を発信するようになる。
やがて、書き手はいかにフォローが増えるかが目的となり、
いつの間にか「フォロー屋」?にお金を払って数を買う人も出てくるという。
それを「広告収入のための投資」だと言って憚らないのにはとても驚いた。
世の中には世界中のアカウントに不正アクセスし、
勝手にフォローさせる商売をしている頭の良い人たちがいる。
まるでSF物語だが、実際に記者がダミーとなってフォロアーを業者に注文してみたら、
見る間に3万人を超え恐怖を感じるほどだったという。
記者はアカウントだけ作り、何もネットにアップしていないのにだ。
フォローした人とは何のつながりもなく、世界中の人たちがフォロアーだった。
つくづくネットの世界は恐いと思う。
今回の特集ではフォロアー屋の発生元に辿り着けず、
ただ分かったのは無料のソフトをダウンロードした人が被害にあっていた。
無料ソフトは小さな文字の英文で
「あなたのアカウントでフォローする場合があります」という承諾画面があった。
ソフトをPCで入れた人に共通性があっただけだ。
本人が承諾しているため、法的には罪が成立しにくい。
そこに目を付けたのだろう。
しかし、それはわずかで大多数の被害の大元には取材は行きつけなかった。
スマフォでも無料のアプリを入れると、
自分の電話帳や電話内容、その他もろもろにアクセスする権利を与えることを承諾することになる。
つまり、自分のプライバシーを勝手に操作して良いと言うことだ。
私も幾つもダウンロードしているので、
知らないうちにフォロアーにされているかも知れない。
恐い世の中になったものだ。