近所の人に頼まれて動物病院に行ってきた。
私が動物病院に行くのは生まれて初めてのことである。
その方に車がなかったから頼まれて乗せてあげたのだった、
病院は吹き抜けの近代的なしゃれた造りで歯科医院のようである。
次郎という犬は小さなチワワで目がビー玉のようである。
初めて彼と対面したとき、その犬は吠えなかった。
彼女によると、客がいる間吠え続けるという。
私は動物が好きなので、次郎にその気持ちが伝わるのか、
背中を撫でても頭に触れても全く警戒心がない。
そういえば水辺公園を散歩していても、
犬は飼い主よりも通りすがりの知らない私に愛想が良い。
この動物病院は人気があって、
下手すれば一時間待ちもあるほど混むらしい。
でも、この日はすぐに名前を呼ばれた。
「〇〇次郎さーん」と看護師さん?が診察室から顔を出すと、
次郎は注射の記憶が蘇ったらしく、キャンキャンとないた。
前回にアレルギー検査で三本も注射をされたらしい。
診察は問診だけのようですぐに終わった。
待ち時間の間、待合室をじっくり観察しようと思っていたのに、
ちょっとがっかり。
患者?は私たちの前に一人しかいなかったけれど、
その後、続けてやってきたから、
ご近所さんの言うようにいつも混んでいるのだろう。