この冬はいつになく寒いので1月も気温を暦に記していた。
朝起きた時、部屋の温度を見て記録し、同じ温度計で外の温度を計る。
これは真冬の朝の我が家のルーティンになっている。
それを表にしてみたら分かりやすいので、
面倒だけど暦を捨てる前に表ソフトに入力した。
表で分かったことは、1月はマイナスの朝が16日もあった。
かなり寒い冬だと思う。
外の最低気温はマイナス6度で、部屋は一番冷えた日が7.5度だった。
今まで部屋の温度が8度以下になったことは経験したことがないので、
我が家の最低気温が更新されたことになる。
とはいえ、それは記憶の中にあるだけで、
残念ながら記録がないのでエビデンス(根拠)に欠ける。
数値というものが人に及ぼす影響は大きい。
もし、温度計が5度ほど狂っていたとしたら、自分の体感温度はどうなるだろう。
以前、アナログの古い温度計を使っていた頃そんなことがあって、
私は温度計の方を信じてしまった。
実際は違うのに温度計の棒がマイナスに下がっていると寒いと感じてしまった。
「ホモ・サピエンス」は考える人という意味で、「ホモ・ルーデンス」は遊ぶ人。
何でも数値化して計量するサピエンスはどう言い表すのだろうか。
『サピエンス全史』に書かれているだろうか。
コロナ感染の情報は毎日あちこちから数値が発表される。
経済動向も何もかにも数値で表せられる。
計る存在の人間はその数に一喜一憂し、
行き場のない混沌に陥っている感じがしてならない。
(写真 今夜はカナガシラの鍋料理)